(1)沈香 |
インドネシア、マレー半島に分布する沈丁花科の木が、雨や雷又は木の病気、害虫などによって木の一部を侵されたとき、その防衛としてダメージ部分に樹脂を分泌、蓄積したものを乾燥させた木片。最上級のものは伽羅と呼ばれる。現在はタイ産のシャム沈香とインドネシア産のタニ沈香に大きく分けられる。どちらにも鎮静効果がある。(その中でも「漢方」に用いられているのは高品質のシャム沈香で、特に高い鎮静効果があると言われています)
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(2)白壇 |
インド マイソール産のものが「老山白壇」と呼ばれ、最も品質が良いとされる。主成分はサンタロールで、鎮静効果が高い。次いでインドネシア産、フィジー産、オーストラリア産と続く。(「天然空間」シリーズは、老山白壇を使用しています) |
(3)丁子 |
インドネシア原産。現在、タンザニアのザンジバルが世界の90%を生産。主成分のオイゲノールには、殺菌、防腐効果の他に鎮静効果が認められている。 |
(4)桂皮 |
中国広南地方で取れるものが最上級とされる。健胃剤として多く用いられる他、体温降下や緩和な中枢神経抑制に効果が認められている。 (「天然空間」シリーズは、広南桂皮を使用しています) |
(5)甘松 |
中国の四州や青海に分布する、おみなえし科の植物の根を乾燥させた物。主成分のバレラノンは、鎮静と抗不整脈作用が認められている。 |
(6)かっ香 |
パチェリで知られ、インドネシア、中国の温帯から暖帯の山地、草原に生える多年草。風邪、頭痛、健胃薬として用いられる。防虫効果が高い。 |
(7)安息 |
スマトラ産はケイヒ酸が多く、ジャワ産は安息香酸が多い。ジャワ産の方が良質だが、90%はスマトラ産。息に対して鎮静効果が高く、古くから吸入薬として、ぜんそく、去痰に用いられてきた。(「漢方」にはジャワ産を使用しています) |